訪問マッサージが必要な理由
超高齢社会に医療と介護がどう応えるか。健康寿命伸長とは、自立した生活をできるだけ長く過ごしていただきたいということです。
予防医学・介護予防は、お一人おひとりの充実した時間を長く続けていただくという意味と、医療費の国民負担を抑えるという意味で、患者さんにも医療サイドにも望ましいことです。健康第一!
加齢により出てくる様々な症状を、まず医療機関に診てもらいますね。治療を続けて、いずれ生活に人の手助けが必要な段階がやってきます。これが介護の役割です。介護は治療と異なり、医療と連携しながらも、それ自体では治癒を目的にしません(機能の維持を目指します)。
(在宅)訪問マッサージは、医療上必要と認められるマッサージを計画的に行うもので、予防として行うことは認められていません。介護保険ではなく、健康保険で、「筋麻痺・筋萎縮、関節拘縮等」の症状を適応とします。漢字だと物々しいですね。
具体的には「指圧治療院まで出かけていくのが難しい」歩行困難であったり、肩が上がらず高い所のものが取れない、腕や手指が痺れて動きにくい、痛い。痛くて動かさないうちに、筋肉が落ちてきてしまった。こういった状態が「筋麻痺・筋萎縮、関節拘縮等」の初期症状です。脳梗塞後遺症の片麻痺や、「寝たきり」の全身症状も、訪問マッサージの適用です。
繰り返しになりますが、予防としての指圧マッサージに健康保険は使えません。指圧マッサージは医療行為の一分野として症状の改善を目指すことができます。うちから出るのが大義になった段階で、かかりつけ医の先生と相談しながら、訪問マッサージをご検討ください。
自立した生活をできるだけ長く。指圧マッサージが医療として役に立てる領域です。
