ふくらはぎ問題
解剖学では下腿後側 かたいこうそく、構成する主な筋肉は下腿三頭筋です。直立二足歩行という超高度な運動を支える強力な部位です。下腿の骨格は脛骨と腓骨の2本。
むくみやすいところですし、年若い方なら「張る」、加齢で筋肉が減ってくると「痩せる」「踏ん張れない」、それから、
攣りそうな感じ
という不快な感覚、寝ている間に実際に攣って痛くて飛び起きる、など。
ふくらはぎよ。自分の手が届きにくいのに、あれこれ訴えてくるおまえをどうしたらいいんだ。
と、悩むのは指圧師も同じです。症状が多彩で一様に対処できないのです。ヒアリングしながら、足関節と膝関節(下と上の関節)の状態を診ていきます。下腿の筋肉がそこに起始しています。
東洋医学でふくらはぎを通る経絡は膀胱経。膀胱??となりますけども、経絡が先にあり、経絡の特性から解剖学的臓器の名称が付いた順序と考えてください。
膀胱は五臓六腑の腑(中空器官)で、セットになる臓(実質器官)は腎です。腎・膀胱経でセット。その機能を「精気清浄系」と説明したのが増永静人先生です。わかりやすい…!
増永静人先生はさらに、膀胱経を「自律神経系を指す」と言います。膀胱が自律神経???と西洋医学の常識がじゃまになるワールド、経絡指圧。
次回は膀胱経を掘り下げてみたいと思います。
